中森明夫「戦争のおかげで」発言 ← いい年して沖縄戦の本質を何も知らないこの国の「大人」について
恥さらし、とは、
こういう発言をいうのだろう。
最初はたんなるバカいウヨと思ったが、
なんとこの人物、
かなりのいい年した中年男性で、
しかもそのうえ
自称「物書き」の中森明夫だったというから、なお驚きである。
中森明夫とは (ナカモリアキオとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
1960年生まれ、三重県出身。本名・柴原安伴(しばはらやすとも)。1980年代には"新人類"と呼ばれ、サブカルチャー、アイドルに関するコラムを多く執筆。また、「おたく」という語の命名者であると言われている。
戦争は絶対にダメだ。が、戦争のおかげで、ひめゆり部隊や少年特攻兵や…ありえないほど美しい感動的なものを生んだ。戦争や、アイドル運営の不正を否定しつつ、山口真帆を肯定し、賛美すること…
いったい何を言っているのか支離滅裂だが、
明らかなのは、「戦争のおかげで、ひめゆり部隊や少年特攻兵や…ありえないほど美しい感動的なものを生んだ」という部分である。
この年にもなって、ろくにひめゆりや特攻隊や学徒兵のことなど知りもせず、これまで、知ろうともしなかったのだろうか。
沖縄戦 を美しいお涙の感動ドラマか何かだと考えて、この年までずっと生きてきたというわけだ。
実に恥知らずである。
私たちが記憶すべきことは、
こういう自分勝手で身勝手な、狂った美的感覚をふりまわす大人たちが、「美しく死ぬべき」と、子どもたちを戦場に送りだしてきたということだ。
そうして、さんざん少年たちから生きるための選択肢を奪いつくし、わけもわからないまま斥候に蹴りだし、
battle-of-okinawa.hatenablog.com
爆弾を背負わせ、生きて帰れば「貴様、なぜ生きて帰ったか!」と怒鳴っていたくせに、
battle-of-okinawa.hatenablog.com
自分たちはちゃっかりと長寿を全うし、あれらの少年少女の魂は靖国の桜のように清かった、などど涙を流す。
まさに靖国は、
戦争の「大義」を生産する装置であると同時に、
自らの戦争責任を幻想で「浄化」する装置でもあった。
で、それで、若者を戦地に追いやったこの国の大人たちの罪は、きれいさっぱり消えたのだろうか。
消えたわけがない。
この国の戦争の深い根は解明されてもおらず、根絶されてもいない。
子々孫々、この国に「大人」として生きる以上、
我々は「考え続けなければならない」。
なぜ、この国はあのような
鬼畜の戦争を戦うはめになったのか。
我々は再び同じ装置を回し、再び同じ幻想を夢み、同じ道を歩もうとしているのではないか。
戦争のリアルは、
まったく都合よくも美しくもないということを、
しっかりとわきまえておくべきなのだ、
もし「大人」なら。
歴史から学ばぬ
戦後日本は、
中森明夫のような、
ありえないほど利己的で無知な大人を生みだした。
ただこれは中森明夫個人の問題だけでも無くて、日本の戦争作品全体に潜む問題でもある。「美しい感動的なもの」として戦争を消費する精神性。日本の「反戦作品」の大半がその実「死」を美化するものだ。
— はたの (@althusser723) May 19, 2019
中森明夫自分のツイート消したって事は自己犠牲を美化するくせに自分は犠牲になりたくねえんだな。
— diet050 (@diet0506) May 19, 2019
やはり、ここらへんのサブカル文化人の戦争認識って、この程度なのか、と落胆せざるをえない。
— フリップ村上 (@fripp_murakami) May 18, 2019
中森明夫。ネトウヨ戦争賛美者よりも始末におえない浅薄さ。 https://t.co/47PIfkGHO4
中森明夫の寝言を見るにつけ、水木しげる『総員玉砕せよ!』の、全く美談にならない、カッコ良くもない、清貧でもない、ただただミジメなものをミジメなまま描く筆致こそ今重要だと再確認した pic.twitter.com/m3WD4lQNNB
— KOTETSU. (@y0kotetsu) May 19, 2019
大人なら、
歴史ぐらい学んでからグソーに行け !