チャンネル桜キャスターで琉球大学教授「和田知久」氏が、「情報倫理」の名目で極右思想「モラロジー」を必須単位に組み込み、学生に履修・合宿を強要している件
なぜ琉球大学工学部学部長の肩書で、あのチャンネル桜のキャスターをやってるんですか。大学はこれを容認しているんですかね。
- 必修単位「情報倫理」の名目で右派思想「モラロジー」の強化合宿
- 講義の到達目標は「明るい元気な日本人になるために」 !?
- 「県民にエサを与えないで」の恵隆之介を学生の強化合宿に
- モラロジー・日本会議の高橋史郎と共に
- ヘイト街宣団体「シーサー平和運動センター」の久我信太郎と共に
- 情報倫理、といいながらの歴史否定論
せっかく国立大学の工学部に入り、
念願の大学の必修講義の蓋を開けてみれば、
なんと中身は極右思想団体とヘイト団体に関わる教授のセミナーだとしたら、
どうだろう。
それがどうやら、
琉球大学工学部でおこっていることだ。
先に、講義内容を見てみよう。
必修単位「情報倫理」の名目で右派思想「モラロジー」の強化合宿
ここで問題にしたい和田知久氏担当の講義は、
「情報社会と情報倫理」である。
学生の側は、この授業目で、現在その必要性が叫ばれているメディアリテラシーや情報リテラシー、クリティカルでエシカルな情報社会のコモンセンスやスキルについて学ぶのかと、そう思うだろう。
しかし、その予測は大きく外れる。
なんと、その講義の内容は、和田氏自身が幹部を務める極右思想啓蒙団体「モラロジー」の授業であり、単位の一環として学生に課せられている一泊二日の宿泊集中講義には、なんと「モラロジー研究所」なるところからやってくる講師が全行程でびっしりと学生につく。
情報倫理が、モラロジー研究所という眉唾団体のお道徳の授業になっているのだ。
モラロジーについては何度も説明してきたので省略するが、戦後教育の否定、憲法改正、道徳教育による「日本人の心の再生」を主張し、その出発点を家庭に置く点で、疑似心理学の「親学」と類する。日本会議の構成要員のひとつである。モラロジーの運営する関連学校などでは、「新しい歴史教科書」(扶桑社)や「新しい日本の歴史」(育鵬社)などの歴史・公民教科書を使用している。
これは大学の重大なコンプライアンス違反になるのではないか。
大学の情報モラルとメディアリテラシーの講義が、なぜか「モラロジー」感化の講義になっている件。
宿泊を通しての、学生間、学生と教員間の距離を近づけ、特に「道徳面・倫理面」 に関する感化を与え、学生達の健やかな成長を目指す。進路に関すること、社会に関する正しい常識をはぐくみ、広い視野の人格形成につながるようにする。
実施(案):1年時前期科目(2単位・必修)である「情報社会と情報倫理」の 約半分のコマ数(1単位分)を1泊の宿泊集中講義で実施 する。
http://www.ie.u-ryukyu.ac.jp/~wada/moral12/moral12Intro1.pdf
2単位必修の講義の約半分のコマ数 (1単位) を一泊二日の合宿で集中講義、など、単位それ自体の配分も狂っている。
つまり単位の半分は、外部のモラロジー研究所からの講師が担当する一泊二日に当てられるので、学生は、必ず、そのモラロジー強化合宿に参加しなければ単位がもらえない。
穂苅満雄(非常勤講師) 、岐阜県土岐市
穂苅満雄講師は文部科学省所管の社会教育団体である公益財団法人モラロジー研究所の社会教育講師であり、5/26‐5/27の集中講義を担当する。(集中講義は1単位相当)
http://www.ie.u-ryukyu.ac.jp/~wada/moral12/moral12Intro1.pdf
講義の到達目標は「明るい元気な日本人になるために」 !?
スケジュールも見てみよう。途中休憩を入れながらもびっちりと穂苅満雄の講義が4度もおこなわれる。これは、もはや大学の講義ではない。モラロジーという宗教団体の強化合宿あるいは洗脳合宿である。
http://www.ie.u-ryukyu.ac.jp/~wada/moral15/H27NAGO_ALL_B.pdf
考えてほしいのは、なぜ情報倫理を学ぶためのテキスト (講義資料) が、お手製の「明るい元気な日本人になるために」なのだろうか。
工学部は留学生もいるというのに、琉大では、工学部の必修単位を取るために、みなが「明るい元気な日本人に」ならなければいけないのか。
学生からはクレームはつかないだろう。工学部の学部長に目をつけられれば、単位だけではない、一生不利益を被ることにもなりかねない。しかし、なかには勇気を持ってこういう問いかけをする勇気ある学生もいる。彼は韓国からの留学生である。
【感想】最後に、授業内容全体の質問をしなければならない。私の最も強い疑問は、講義の前半では、ほとんどなかったが、後半部に行くほど授業の内容は、「技術者」としての倫理より「日本人技術者」としての倫理がより強調されたような感じであるという点である。このことが授業を聞く終始惜しかった。技術者としての倫理を守るに国籍が有意な条件になるかが気になる。
惜しかった、という歯がゆい気持ちを留学生に抱かせる内容とは、どんな内容だったのか、どんな悔しさだったか、想像してみてほしい。
これだけ、日本会議系に連なるモラロジーの講師にびっちり講習を受ければ、もうこれは、モラロジー洗脳合宿といってもいい。
琉球大学という国立大学は、極右の人間を工学部の学部長に据えるだけではなく、彼が役員をしているという怪しげな極右団体の洗脳合宿まで、必修単位として学生に提供しているのだ。
「県民にエサを与えないで」の恵隆之介を学生の強化合宿に
しかもこの合宿には、ときどき特別ゲストも参加するらしい。たとえば、あの沖縄デマの恵隆之介も参加する。
そう、「翁長知事の娘婿は中国共産党の幹部の息子」といった陰謀論や、や「沖縄のレイプ事件の被害者は帰化人で男性相手の特殊な仕事をしている」などといった醜悪なセカンド・レイプを大量に生産してきたネトウヨ、あの「恵隆之介」である。
http://cdn01.u-ryukyu.ac.jp/tmp/h22jyouhourinri2010071501.pdf
こんなゲスト。学生は有名な人が来てくれた、と純粋に信じて歓ぶのだろうか。こんな常軌を逸した狂った沖縄デマヘイト本ばかりをかいているというのに。
沖縄を本当に愛してくれるのなら、恵隆之介にエサを与えないでください - 沖縄デマと陰謀論の源流 - Osprey Fuan Club ネトウヨ対策課
モラロジー・日本会議の高橋史郎と共に
ヘイト街宣団体「シーサー平和運動センター」の久我信太郎と共に
決してヘイトに慣れてはならない理由 - 毎週ヘイト街宣をつづけてきたヘイト団体「シーサー平和運動センター」がタイムスの記事に ! - Osprey Fuan Club ネトウヨ対策課
先日、沖縄タイムス朝刊第一面の記事となったヘイト街宣団体シーサー平和運動センターの久我信太郎らの活動にも参加する和田知久は、界隈でも有名な話である。
自ら旗を持ち街頭に立つ和田知久。
和田知久氏自身がヘイトスピーチに立つ。
情報倫理、といいながらの歴史否定論
歴史の真実をかたるといいながら、百田の本がそのソースである。なんのアカデミズムも感じない。
百田の本をシェアする和田知久氏。
正しい事実を知ろうといいながら、沖縄デマのチャンネル桜で自らキャスターを務める無知のかたまり。
例えばこの投稿の虚偽を貴方は指摘することができるだろうか。これがチャンネル桜のやりかただ。
琉球新報を訴えた上原正稔は、一審では敗訴。二審では一転して上原が勝訴した。しかしそれは、新報の連載を新報に拒否されたのは契約違反であるという訴えが認められたのであって、渡嘉敷の集団自決は軍令によるものではないという上原の持論は、一切、この裁判とは全く関係ないものである。
ところが、彼らネトウヨは、必要な情報を語らないことや、関係ない論点にすり替えることで歴史をゆがめる。つるりとした顔で
慶良間諸島の集団自決死の軍命は無かった。琉球新報と戦い裁判判決で上原正稔氏の主張は正しい、即ち軍命は無かったが勝訴しました
などと語るのである。むろん、これは悪質なデマであり、沖縄の歴史を意識して学んできた県民にとっては、確信を持って虚偽だと指摘することができるものである。
しかし学生達はどうだろか。
このようなネトウヨ・レトリックで「ただしい歴史」云々と、いろいろ刷り込みされても、歴史修正主義者のフェイクを信じないでいられるだろうか。
都度都度問題になっている、琉球大学の二人のネトウヨ教員問題。それでも大学側からは何の対応も聞かれない。
モラロジーという極めて政治性な仮面宗教をみずからの授業でたれながしているにとどまらない。
モラロジーの集中合宿まで一単位として必修に組み込む、そのやり方は、明らかに学内で対応されるべき問題である。
このマトメの指摘通りだ。
琉大の中にはもちろんアジアからの留学生がいる。彼らが安心して留学生活を過ごせるように、、琉大は何らかの措置を講じるべきではないだろうか。
コース名は『情報社会と情報倫理』であるにもかかわらず、和田氏の講義内容はメディア論とは直接関係のないモラロジー/親学の極右・保守道徳の「教え」になっている。本来であれば、最初に書いたように、フェイクニュースやヘイトの問題を検証するメディアリテラシーや情報リテラシーを扱うべきコースであるべきであろう。