【ボギーてどこん日当デマ】 カネではなくニラだった !? モバイル・プリンス直あたり ! これが「日当デマ」の最終局面だ !!!
おきなわの、日当デマといえば、
これはもうボギーてどこんなのである。
ネトウヨの沖縄デマ「基地に反対している人たちは日当を貰って座り込んでいる」!?
数ある沖縄デマのなかでも最も古典的なものである。基地でジン(ゼニ)もらってるのは、カネまわりのいい政治家やゼネコンではなく、手弁当で毎日座り込んでくれている年寄りたちだというのである。
あの コスメ企業 DHC 制作の『ニュース女子・沖縄編』で、またしてもあの「茶封筒」を持ちだし、こんなことをいっていた沖縄デマの総合デパート、ボギーてどこん。
ボギーてどこん「これ実は、普天間基地の周辺で見つかった茶封筒なんですよね、光広という名前と二万円という金額が書かれています。で、両方とも同じ材質で、同じ場所で見つかっています」
女性「うわ・・・、これすごくない !?」
キャプション「反対派は日当を貰ってる !?」
ナレーション「これが事実なら、反対派デモの人たちは何らかの組織に雇われているのか」
動画はこちらから。
沖縄デマのトライアングル海域、ボギーてどこん、依田啓示、我那覇真子が総出演した DHC の『ニュース女子・沖縄編』。むろん、2017年12月、この番組は、放送倫理・番組向上機構 (BPO) によって「重大な放送倫理違反があった」と厳しく断罪されたのだが。
今年の年末、ツイッターに投稿されていたモバイル・プリンスとボギー・てどこんインタビュー動画に、とても興味深い重要証言があったので、追加に記録し、ご紹介させていただきますよ。
沖縄を中心にコラムニスト、スマホとメディア・リテラシー関連の講師などで活躍中のモバイル・プリンスさん、島袋コウの名で『しくじりから学ぶ 13歳からのスマホルール』(旬報社) あり。
大晦日なのでボギーてどこんさんと90分一本勝負してきました。 pic.twitter.com/nj3Dtm84ZX
— モバイルプリンス (@mobileprince_PR) 2020年12月31日
おおおおー
とうとう日当デマの最終フェーズに到達したな !
それでは以下、文字おこししてみました。
モバイル・プリンスさん
じゃ、ボギーさん、結局のところ、座り込んでる人たちってのは、日当とかもらってるんすかね。
ボギー・テドコンさん
あのこれ正直に言いますと、私ずっとこういった抗議活動の現場でまあ彼らをみてきた中で、そういった日当をもらっている現場って一度も見たことないんですよね。ま、せいぜいもらってるとしたら栄養ドリンクとか、あとお弁当とか、まあ私が見た中で一番面白かったのは野菜のニラ、ニラをくばってるのはみたことあります。
ですから以前ニュース女子の件で BPO がきたときに、同じ事聞かれました。「手登根さんは現場で何か、もらってるの見たことありますか」と、
その中で私が答えたのは、ニラをもらってるのは見たことありました、と答えてあるんですね。ですから正直いってお金をやり取りっていうのは私はいちども見てないんで、これについては、ほんとに(お金)もらってるんかなー、というのは私としても懐疑的ではあります。
ひえー、カネの話がいっつのまにか、
ニラの話になってるぜ。
しかも、ほんとにおカネもらっているのか、というと、ボギー自身がみずから懐疑的だと言っている。
では、なぜ、これまで日当もらってるデマを拡散してきたのか。
モバイル・プリンスさん
でも、一応ネット上では、結構やっぱカネもらってる、ってゆう、まあいわゆるデマが広く流布されていると思いますし、なんならその震源地はてどこんさんだ、みたいなことで言われることもあると思うんですけど、この辺て、どう受け止められてるんですか !?
ボギー・テドコンさん
やっぱりね、沖縄で情報発信してる人っていったら限られてるじゃないですか、ま、そいったなかで、私が以前、茶封筒をニュース女子で提示したんですけど、自分としてはそれは、事実として提示するから、後はそれは、受け手のほうで判断してくれってゆう、ま、そんなおもいで公表したんですよね。
ただそれが、なぜか、あの、カネをもらってる証拠 !? っていうかんじでどんどんどんどん変な方向にいってる、っていう。それはちょっと残念ではありますね。
はあ、
なにが「変な方向」で「残念」 !?
自分で「給料袋」と断言しとるやないか。
報道されない普天間② 清掃作業中に発見した給料袋。中身を抜いたあとクシャクシャにして現場に遺棄、清掃のボランティアによって発見、確保されました。以前から日当2万円と囁かれていましたが、金額の表示はズバリ2万と書かれています。 pic.twitter.com/ATd0hNyRMQ
— ボギーてどこん(浦添新基地建設見直し協議会) (@fm21wannuumui) 2015年7月29日
しかも、番組では、確実に、てどこんの茶封筒 →「反対派はどこかの組織から雇われている!? 」という番組構成になっていたよな !?
モバイル・プリンスさん
ただ、このへんボギーさんの意図と違う形でひろまってることもあると思うんですけど、それ、正した方がいいと思うんですよ。
ボギー・テドコンさん
うん…、まあ実際に…
ツイッターの時間制限で、ここまでだが、モバイル・プリンスとボギーてどこん、公式対談も聞きたいものである。やってくれないだろうか。
きをつけろ、
最後にはシランふーなー、ボギーてどこん
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常識で考えたらわかる話だが、毎日手弁当で若者たちの代わりに座り込んでくれている年寄りたちが、日当2万円もらって座りこんでいるなどと、よくもそんなクソでバチ当たりな嘘を拡散できるな、とおもうが、当の本人たちも、実際にはこんな荒唐無稽な話なぞ信じていないのだ。
沖縄の土地は戦後、基地だらけだった。座り込んで声を上げ、ひとつひとつ、土地を返還させた。自分が住んでいる場所すらそうなのだ。歴史の知識だけではなく算数の計算もできないものにはデマは通用するかもしれないが、こと沖縄に関していえば、二万円もらって座り込んでるなどというデマなど、通用するわけもない。
中北部だけでもこれ。赤で囲われた場所すべてが米軍基地だった。
ではなぜ、みな喜んでデマを拡散するのか。なぜ、自分が実際に拾ったものでもない「ゴミ」を持ちだして、日当デマをつくりだすのか。そして都合が悪くなると「カネ」ではなく「ニラ」だった、などと言いだすのか。
簡単だ。
いつの時代もこのような人物がいて、デマをつくりだしてきた。小さなデマは大きな悪を生む。沖縄人はスパイだ、敵とつながっている、といわれて、実際に同じ共同体の中にありながら、「あいつがスパイだ」「自分は見た」「あいつがそうじゃないか」など、ありもしないウソを流布させる者たちがでてくる。それは心理学のテーマであり、倫理の欠落であり、人間の弱さというものだ。
陰謀論は人間の心の隙間につけこむ。ホロコーストを例に挙げるまでもなく、小さなデマの積み重ねが大きな悪を生むという歴史の教訓を我々は忘れるべきではないだろう。